ニック・ケイヴの新作小説『The Death of Bunny Munro』

ニック・ケイヴの新作小説『The Death of Bunny Munro』がもうすぐ発売。前回、ヘえミュージシャンが書いた小説ねえなんて思って『神の御使い』を読んで、こてんぱんにヤられました。

http://www.nick-cave.com/
http://www.thedeathofbunnymunro.com/

『神の御使い』はときどき思い出したように読みたくなり今でも私の本棚の良い場所を占拠しています。今度もとっとと買って読まなくちゃ…きっとまた山形浩生さんとかの素晴らしい訳で邦訳が出されるだろうし、それ読んじゃうともうその訳にひっぱられちゃうから。

サイトのデザインにも使われているふわふわ綿毛うさぎが表紙のイギリスCanongate Books Ltd版よりもアメリカFaber & Faber版の方がちょっと安かったので、そっちをAmazonで注文しました。

『The Death of Bunny Munro』のサイトを見ると、出版と前後していろいろなイベントが行われているっぽい。こういうメディアミックスはいいなあと思います。リーディングイベントとかいいなあ! オンラインでちょこっとオーディオブックが聞けるのだけど、これがまたいい。プロローグの音楽だけで全身の力が抜けていくような感覚に襲われます。これは『神の御使い』アゲインなヨカーン!っていうかそれ超えてくるヨカーーーン! 

でも、そんなオマケなくっても、『神の御使い』もそうだけどもうニック・ケイヴの書いた小説って「ちょっとミュージシャンが書いてみました小説」っていう域を充分超えている、と思います。だから、表現の手段のひとつとして小説を発表して、かつ、俳優でありミュージシャンでありのニック・ケイヴじゃないとできない方法でも同じテーマを表現するということなのだろうな、と思います。どんな方法でも私は構わないや、私をわくわくさせてくれるの、なら。