犬と話をつけるには、って?

犬と話をつけるには (文春新書)

犬と話をつけるには (文春新書)

クイールの訓練士、というと、あああの人か!と多くの人がわかるくらい有名な多和田悟さんの本。
犬の訓練士がこんなに有名になることはかつてなかったのではないだろうか。とてもあたらしくてとても納得のいく、犬のしつけ/訓練法のキモが書かれています。

よく、「犬にしつけを入れる」とか「犬の飼い主は主従関係をはっきりさせることが大事」とかいいます。それらは全く間違っていないのですが、そればかりではダメで、その塩梅を「犬と話をつける」という言い方で表現するあたりは、さすが名訓練士!だと思いました。犬と飼い主さんを引き合わせる類いの職業に就いている人は必読だと思います。

この本を読んで知ったのですが、多和田さん、Syracuseにこられていたことがあったんですね。私がいたときと被っていないかなあ…。もし知っていたらお目にかかりに行ったのにな、Boを連れて。

そして、私の住んでいた街に、Freedom Guide Dogsというすてきな盲導犬育成施設があったなんて、知らなかった!です。ダウンタウンでよく訓練しているのは見かけたけど。コーナーの停まり方とか、車のよけ方とか、根気よく繰り返していたっけ。

大学にも、私が知る限り3頭の盲導犬と3人のユーザさんがいました。それから、2頭の介助犬。図書館のところのスロープを、よいしょ、よいしょ、と車いすを引っ張っている姿を覚えています。ユーザさんになでなでしてもらったときのその顔が、なんと誇らしげだったことか!