怪我した。

えーと、ワタクシ、シルバーウイークの最終日の23日の午後、スケボーでコケまして。なあんでもない普通のコケなはずだったのですが、とんだ大怪我になってしまいました。

以降、このタグで、完治までの道のりを書きとめておこうと思います。ひとつは後学のために(といいつつ、学んだことを利用する機会のないことを祈りますが)。もうひとつは、このとき考えたことや思ったことを忘れないように、と思って。こんな風に怪我をしたり病気になったりして「よかったこと」と言えば、その怪我なり病気なりをしないと考えなかっただろうなあということを実体験として考える機会を持てたこと、だと、思うので。



そう、その日はシルバーウイークの最終日。18日(金)から始まった私の秋の連休は全日予定びっしりで、シルバーウイーク大満喫!という感じでした。体調は別に悪くなくって。その前の週にスケートで転んで、右の腰のところが痛いのが長引いていて、大腿骨の剥離骨折をしていた…っていうのはあったけど、でもそんなのしょっちゅうだし、そんなに気にもしてませんでした。18日(金)の夜にSpoon Marketでオールで遊んでも大丈夫だったし(ま、足引きずって歩いていたけど)、20日(日)にライブに行ったときは、テーピングして痛み止めを飲んではいたけれど、モッシュだダイブだの渦にいてもぜーんぜん平気だったし。22日(火)、一日滑って遊んだけど、なんともなかったし、いやむしろ調子よかったし。

でも、本人が気がついていないだけで、ほんとは万全の体調じゃなかったのかなと、怪我した今、思います。っていうか、今でも怪我した原因がよくわからない。思い当たることっていったらこれくらいしかないのです。22日も、それから23日も、剥離骨折をしたところを下にして転んだらかなわないなと思って、後ろに転ぶような滑りや技の練習はしないように気を付けていたのは事実です。それ以外にも充分転んでいたけどね。でも、それはなんともなかったのです。怪我したときよりも、もっとハデに転んだときなんて何度もあったのに。

怪我した場所はBYC。G-Rampと同じくらいの高さで、でも傾斜はそれほどキツくない練習にはうってつけのランプで、昨日のM'sの低いところでできたハーフ・キャブの練習をしていました。低いところではもう充分できるようになっていたので。で、最初はコーピングにかけないでBSターンを練習して、できるようになってきたのでコーピングにかけるようにしてみました。何回かに1回くらいの割でできるようになってきていました。

で、そのときは、まあ転んだくらいなので、失敗だったのですが、私はもともと失敗のときは無理矢理リカバリしないでデッキから降りるようにしていました。このときもそうでした。コーピングにフロントが引っかかったので、えい、と飛び降りたのです。なのに、左足の下にまだデッキがあったのです。がっと踏み込んだら、その勢いのままマタサキスライディングみたいになっちゃって、左膝内側をコンクリの上に強打してしまいました。っていうかカーブの付いた斜面で左膝内側を打った、ってことは、もう、180度以上の力が加わったってことですよね…

膝に痛みが走るその瞬間までいつものふつうのコケだと思っていました。でも違った。一気に背中まで痛みが走り、頭痛がくるぐらい痛かったです。左膝を抱えたまま、しばらく動けませんでした。その後、なんとか起き上がって立ち上がって左足を付いてみると、なんだかぐんにゃりしてて力がはいらず、転びそうになる…痛みはそれほどないのに。それで「あー、靭帯やったなー」とわかりました。高校のときにもバスケで靭帯やってて、そのときの感覚と同じだったので。

デモ、ランプの中に寝っ転がっているわけにっはいかないので、けんけんしながら出て、イスに座ろうとしたら、自分の意志で膝が曲がりませんでした。レストエリアに戻ってイスに座って、これからどうしようか考えました。でもまだ、怪我したことを認めたくない気持ちなのか、怖かったからなのか、膝のプロテクターを外せなくてそのまま座っていました。1時間くらいそうしていたかな。

次のランプに移る時間になったけど、とうてい動けませんでした。それを察知した、一緒にラインプに来ていた友人が、車で家まで送ってくれることになりました。正直ありがたかったです。もうとても歩ける状況じゃなかった。最初は、今なら電車で帰れる、とか思っていたけど、刻々と悪い状況になっていくのがわかりました。

家に着いて、とりあえず動けるうちにだっと汗だけシャワーで流して、練馬総合病院に電話をしてみると、今日は行ってもレントゲンが撮れないらしいことがわかり、明日の朝イチで行く事にして、とりあえず患部にシップを貼って氷嚢で膝を冷やしながらベッドで横になっていたら、うとうと寝てしまいました。

目が覚めたときは、自分で「ッ痛ああああああーーーー!!!」と言っていました(^_^;) ちょっと体を捻っただけでもものすごく痛い! 上体を起こすと、足の方に血が流れていく、それでもう痛い。心臓を低くしなくちゃ、ってことで、ベッドに横になって、痛い痛い痛い痛い言いながら、そのまま朝まで過ごすハメになりました。一晩、とても長かったです…。ときどき、力を振り絞ってアイスノンを取りに行ったり、水を飲みに行ったりしたのですが、動いている感覚とか全く感じられなくて、夢の中で痛い、痛いと言いながら歩いているようでした。

痛みと眠さで朦朧としながら、なんでこんなことになっちゃったんだろう、と考えみてみたんだけれど、もちろん何も思い浮かぶはずがなくて。信じられなくて悲しかった。昨日まで、あんなに動けていたのに。普通の人の何倍も動いていたくらいだったのに。そしてこれから、あれをやろうとかこれをやろうとか計画がいろいろあったのに、それが全部一気に、何もできなくなってしまった。

スケートは、今、自分に取っての、なんだろう、生き甲斐とはまた違うけど、私を支えてくれていることには間違いありませんでした。何もかも忘れて長時間没頭できるもの。やればやっただけ何かを得られるもの。一緒に滑りにいく友達、パークでたまたま会った友達、ここへいけばいつも誰かがいるという安心感。それらが、今、ほんとうに折れそうになっている自分を支えてくれていました。なのに…。どうして…。べつに無茶していたわけでもないのになんでこんな目に会うの? え、私はスケートやっちゃダメだっていうの? 何が間違っていたの? なんで私からスケート奪うの、それに何の意味があるの? 

わかるはずなんでないのに一晩中そんなことを反芻しながら、ベッドで汗びっしょりになって横になっていました。