クラムボンの新曲「NOW!!!」、リリース

すごく高いビルとか、すごくデカい橋とか、新幹線がすごい速さで通り過ぎていくのを通過駅のホームで見たりすると、そこに使われている技術とかそれを実現し得るにあたってどれくらい大変なことがあのだろうかとかそういうのはその道の専門家でない自分には全くわからないのだけれど、

とにかく、何か超えちゃっているものがある!すげー!、と思う気持ち、っていうのは、人間にはだいたい共通してあるんじゃないかな、と思います。

8月1日になったと同時にリリースになった、クラムボンの新曲「NOW!!!」には、そうしたすげー!がある、と思います。

http://recommuni.jp/opus/package.php/9884




オリジナルの新曲としてはなんと2年ぶりのリリース。「Re-clammbon tour」で演ったんだって、っていうのは聞いていて、それ行けてなくてほんと残念で、リリースされるのを待っていたところ、オンラインで、しかも「24bit/48KHzのWAVファイル」形式で販売とのニュースを聞きました。

http://natalie.mu/news/show/id/17765

「24bit/48KHzのWAVファイル」形式って言ったら、CDの音質よりもよい、ということ、なのだそうです。

…いや、私もね、↑の字面を見たときには、正直よくわっていなかったです、あるアーティストの新曲が、オンラインのみのシングルリリースされること、それがしかも「24bit/48KHzのWAVファイル」形式での配布、という意味。


「あるアーティストの新曲が、オンラインのみのシングルリリースされること」については、…まだ自分でもよく考えがまとまっていません。ここいらへんでちょっと考えたよ、

http://recommuni.jp/feature/index.php/20090702

私は、今のところ、…聞きたいときに聞きたいものがすぐに手に入るのはうれしい。あーあの曲なんだっけ、とか、これフルコーラスで聞きたいな、と思ったときに、その曲にリーチできること、そうできてありがとう!ということその曲を入手できることに、ちゃんとお金払いたいです。

クラムボンも、セルフカバーのリリースはあったけど、新曲はなくて、個人的にはアルバムって形で曲を聞きたいしその方がスキだけど、それまで待てない!ので、シングルでもマキシでもリリースしてくれないかなあ…と思っていたので、単純に、クラムボンの新曲が聞けるってことが嬉しいです。

で、「24bit/48KHzのWAVファイル」形式、CDよりいいってどんなんなのだろうと思って、ダウンロードして、MacQuickTime Playerにファイルをドラッグ&ドロップしてみました。スピーカーはiMacの標準装備のもの。

私はミュージシャンでもないしオーディオマニアでもないんだけど、「NOW!!!」聞いた一発目、たまげました。すげー!と思いました。音が厚い。ビジュアル的にも(って、音は見えていないからおかしい表現なんだけど、音の物量的なものが、っていう感じ)感情的にも。普通に音楽を聞こうっていう心構えで聞いて、それで耳に入ってくる情報量として期待していたものよりも明らかに多くの物/事が聞こえる!

リアル感がある、というのとはまた違う気がする。曲を聞いている私の目の前にあるのはMacの画面でここは私の部屋で、それはそれで私のリアルだ。そこに、あるひとつの意思を持ったものが音楽という形で再現されているのだけれど、その再現性が、なんていうか…私のリアルなココに異空間作り出しているような、音のある場所ができているような、そんな感じがするリアリティーがありました。

このリアリティーが、単純に、気持ちいい。生で演奏している状態から、加工されてこうやって私たちに届けられるものなのだけれど、その加工の過程で削られたり落ちたりしたものをちょっとちゃんと拾ってみたよ、というのが、わかる! この曲に触れるに際して、生で触れる以外に、こういう触れ方もあるなと納得できるほどのクオリティーだと思いました。

うわーこれ、ライブで聞く前に爆音で聞きたいなあ! ヘッドフォン爆音は危険すぎる(^_^;) 

そしてもちろん、いつかライブで聞くんだ! 楽しみにしています。


追記1:

クラムボンのミトさんがTwitterでファーストインプレッションとちょっとした検証をつぶやいていました。これ、リアルタイムで見てて面白かったです。あーおんなじようにわくわくしている人がいるー、のが、なんたって“当事者”ですよ!

追記2:

あ、もうひとつ革新的なことがあったんだ。ナタリーで、クラムボンの視聴スタートのニュースが出されたときに、そのニュースの記事に視聴リンクが貼られたこと。

http://natalie.mu/news/show/id/18864

こっちのページに行くと聞けます、じゃなくて。記事見たらやっぱ気になるじゃん、すぐに音、聞きたいじゃん。それできるようにしてみました、なのです。権利的にもクリアーな方法で。