GHEEE@下北沢251

五反田から下北沢って、乗り継ぎが良いとあっという間に着けてしまうんだよね。会社早退して来た割には早く着いてしまったので、寒かったけど、エントランスの明かりでzine読んだりしていました。

今日のは、251の14周年記念のお祝いイベントの一環だそうです。そんなに長くやっているんだー。留学前に働いていた会社で、忘年会ライブをここでやったこととか、懐かしく思い出しました。

耳の調子が良くなかったので後ろの方で聞こうかなと思ったんだけど、後ろの方には知り合いがいて、んで恥ずかしいので前の方で聞いてしまいました。口実っていえば口実です。

最初はhardy gardy。ボーカル&ギターの方が、GHEEEのドラマーのYANAさんと一緒にバンドを組んでいた、というのは聞きました(あとでwikipediaで調べて、お名前が木村世治さんってことも知った。あと、ZEPPET STOREのこと全然知らなかったんだけど、そんなことがあったんだー、とか)。hardy gardyって単語はどこかで聞いたことがあるのだけれど、どこでなんでだったかはついぞ思い出せなかったです。

hardy gardyもギター2本のバンドでした。うーん3ピースバンドもいいけれど、やっぱりギター2本っていいなあ好きだなあ!と改めて思いました、思わされました。そういうバンドでした。今日初めてhardy gardy聞いてどの曲も知らない曲ばかりだったけど、どの曲も好きだなあと思いました。そういえば、高校生の頃組んでいたバンドではこういう音を目指していたっけなー、とか思いました。ベースのサウンドがとても多彩で、重いギター、重いドラムなのに、わくわくするところがあって、こういうのってやっぱ亀の甲より年の功!なんだな!と納得してみたり。オリジナルの曲もよかったんだけど、最後にやったThe Beatlesの「A Hard Days Night」が、最後にまた一花添えたって感じでよかったです。

GHEEEは、確か今年デビューしたバンドなんだが、自分ライブ何度目なんだろ(^_^;) で、今日のライブは、なんだかデビューライブに近い気がしました。…こういうの、“走っている”っていうのかな、バラバラじゃないんだけど、合っていないっていうか、噛み合っていないっていう感じ。自転車の、踏み込むとチェーンが余ってギアにガギッ、ガギッてあたって、くそっ、みたいな、そんな感じがしました。GHEEEは、ほんとに、みんな演奏上手くて、それがガチッと噛み合ったときにのかっこよさっていうのがボディーブローでイイのに、今日はそういうのが全体としてはなかったかも。

新曲たちにはそれがあった気がしました。新曲には。最近GHEEEのみなさん、2ndのレコーディングに入っているって深沼さんとかYANAさんのブログに書いてあったから、2ndの曲の方がみんなで合わせている(演奏している)率が高いのかも…。逆に、一旦手から離れた1stの曲は、近藤さんが深沼さんがYANAさんがhisayoさんが、自分のオリジンに従って弾くとこうなるのかなと思いました。とすればGHEEEって、誰のものでもないところで“統一”されているんだなあ。ちょっとずつは、ひとりひとりの要素が見えるのだけれど、ガチっと合わさったときの演奏はじゃ誰のものかって考えたら、誰のものでもないような気がします。GHEEEは、GHEEEのものなんだ。

ここんとこ『Coyote』で、どっしりがっしりギターを弾く深沼さんばかり聞いていたので、今日の深沼さんは特に“走っている”というような気がしました。後で深沼さんのブログを見たら、腱鞘炎を煩っていらしたらしい。クラッシックのコンサートとかだったら代演とかってことになるのかもしれないけど、この手のバンドではそれはできない相談ですよね…。いや、走ってる深沼さんもかっこよかったんですけど(って、ご本人はいかほどの深刻な事態と戦っていたことか、と思いますが)。いつも聞くのを楽しみにしている「Swallow」、前回までは、だんだんと曲が大きくなっていくような印象があって、もうこの曲は聞くたびにどきどきしてて楽しみなのです。で、今回の「Swallow」は、全体と同じく、なんだかデビューライブのときの「Swallow」みたいでした。でも、あれがきっと、近藤さんなんだなあと思いました。

今日のベスト落ち着いていたで賞は、hisayoさんです。落ち着きっぷりが大人の女って感じでかっこよかったです。特に新曲の。リズム隊の人たちは怒濤のレコーディングを行ったそうですが、そんな怒濤は感じはみじんも感じさせず。GHEEEではMCしないで黙ってギターを弾く、ことになっていた深沼さんが、めずらしくしかもクリスマスのネタを嬉々として話していてそれを近藤さんとYANAさんが「へー」って感じで聞いている中、ベースに肘を乗っけてしれーっと指の爪の痛み具合を見る、みたいな仕草が、すごいかっこよかったです! がめ、あれ目指したいんだけど! 無理かな! 無理だな(速攻自己完結)!

いつも、べっとりというかねっとりというか、特徴のあるドラムのYANAさんが、アンコール#1で、hardy gardyの木村さんを交えて、ZEPPET STOREの「FLAKE」って曲(もちろん私は初めて聞きました)をやったとき、ええこれがYANAさんのドラム?!っていうくらい、降り幅っていうのかな、抑揚のベクトルが全然ちがうーっていうドラムで、YANAさんの深さを感じました。うわっ、GHEEEはまだまだ化ける余裕がこんなにもあるのかー、と。それにしても、「FLAKE」、みんなすっごい楽しそうに演ってて、特に深沼さんは、それまでの勢いが服着てギター弾いてましたっ、っていうのから一変、ギター大好き小僧になってて、なんかちょっとホッとしたりしました(^_^;) 「FLAKE」、また聞きたいなあ。無理かなあ。

個人的には、今、頭と耳が第2弦モードなので、知っている曲はもう迷惑なくらい一緒に歌いながら、この曲弦を乗せるとしたらどんなふうにしたらいいかなーなんて考えながら聞いていました。(…今、思いついてもすぐにやってみれないのが辛い〜)(龍クンがカプリースの乗りで裏メロ入れたら最高かっこいいんだろうなーとか思った!)

GHEEEのライブは終わると、いつも次が楽しみなんだけど、今回はいつにもまして次が楽しみです。