Getting Better Presents"Fly to the other side"vol.2 @吉祥寺STAR PINE'S CAFE

帰国後(って言ってももう帰国してから2年も経つんだけど)初吉祥寺、初STAR PINE'S CAFE。吉祥寺の駅の周りはすっかりキレイになっていて驚きました。三越ヨドバシカメラになっていたのがいちばん驚いた! 私にとっては吉祥寺に行く目的ができたっていうくらい嬉しいですけど! きれいだし広いし人も少なくていい感じ♪ 表には馴染みのモトヤ・コーヒーのバンが。ライブの帰りにカフェラテをダブルショットでいただきました。

Grapevine聞くんだよね?と聞かれて、うん、と応えたら教えてもらったこのイベント。

http://natalie.mu/news/show/id/3408
http://getting1996.com/archives/2007/11/12_0000.php

Openの10分前まで余裕ぶっこいてお茶とかしていたら、もうずらーっと並んでいていました。演目からすると若い感じのお嬢さんが圧倒的に多くてちょっとびっくり。話を聞いていると、名古屋とか大阪とかから来た人もいるっぽくってまたびっくり。

入ってから1時間近く待ったのですが、その間ずっとRolling StonesとかThe DoorsとかLed Zeppelinとかが大きな音でかかっていたので、あんまり「待った」という感じがしませんでした。

先発はN.G.THREE。全員Tシャツの由緒正しき青年ロッカーくんたちだなあ、なんて思いながらセッティングを見ていたら、一発目の音が出たときにガツンと来ました。上手いっ! 

ギター、ベース、ドラムが3本きっちり音を出す3ピースバンドit is。それぞれが、勢いに任せて突っ走っているのではなくて、ちゃんとしていました。なんかエラそうな言い方ですみません、でも、ここんとこ、ちょっとしたライブで「俺たち若者なんだし爆音出して勢い良く演ってりゃいいだろベイベー!」みたいなバンドばかりに当たっていたので、全然信用しないで、ええと、斜に構えて「知らないバンド」の登場を待ち構えていたわけです。それが、こんなちゃんとした音で、でもグルーヴもビートもあって、歌詞も余計なモノが削ぎ落とされてエッジが立ってて、On The Roadって感じでした。初めて聞いた音で初めて聞いた曲なのに、なんのひっかかりもなくとっても楽しめました! これからも機会があったら聞いてみたいなと思いました。(とか言ってて帰りにCD買うの忘れちゃったんだけど(^_^;))

私が知らなかっただけで活動歴は長いバンドでした(って、私はその間日本に居なかったので知る由もなかったのですが)。知らなかったことが悔やまれるバンドに久々に巡り会ったなあ。会場で配られていたこのバンドのチラシのコピーのセンスが昭和っぽくってちょっと引いたのですが、そ、そんなの関係ぇねえ! またライブ行くぞ!

最後の1曲はカバーでJohn Lennonの『Come Together』でした。『Come Together』をナマで聞いたのはちょうど1年振りで、これもまた嬉しい予想外でした。

続いてのFTK&K。デトロイトの車工場で働いている地元仲間同士で作ったバンドらしいです。1年ぶりに来日とのこと。Grapevineという日本のバンドのボーカルとかドラムスの人によく似ている人や、いろんなバンドでベースでサポートしている金戸覚さんによく似ている人や、HI NOMAL LUNCHのバンドメンバーによく似ている人がメンバーとのこと。

ステージにメンバーが表れると、女子のみなさんの黄色い声援が上がりました、が、それがさらにいつもよりも1オクターブup。メンバーのみなさん、“裸オーバーオール”( ゜Д゜) 4人とも、ちょっとづつ色とかデザインが異なるオーバーオールを着ていました。あああ、あばらが浮き出ていますよ田中さんによく似た人! まっ白ですよ田中さんによく似た人!

一発目から期待通りの爆音、期待通りの今の音! それを田中さんによく似た人があの声で歌う! 演奏者のみなさんにとっては、はき慣れたパンツのように馴染んだ曲たちばかりなんだろうなあ、もちろん練習はしたんだろうけど、みなさんのびのびと、誰よりもオレが一番楽しいっす!っていう感じで歌ったり演奏したりしていて、もうそれを見ているだけでお腹いっぱいでした。自分は昨晩から発症したっぽいアレルギーのお陰で咳が止まらず、鼓膜も内耳もイタかったのだけれど、そーんなもん、吹っ飛びましたね、もうね、鼓膜で音拾うんじゃなくって骨で拾いましたよ、骨伝導っすよ、後ろの方にいたのに人に押されてスピーカー真ん前とかにきちゃっていたしね。

ギターを持っていない田中さんによく似た人を見たのは初めてでした。ギター弾きはギターを持っていないで歌っていると手の所在やアクションに困るらしいのですが(ソース:『世界は誰のために』music united. feat. 佐野元春にボーカルで参加したギター弾きのみなさん)、田中さんによく似た人は、マイクのコードをみょ〜〜〜に丁寧に、ケーブルの長さとかループの大きさとかをきっちりそろえて手に2ループ、巻いたり巻き直したりしていました(笑)そして、観客席を指差したり、ウィンクしたり、ぴょんぴょん飛び跳ねたり、にやあああああと笑ったり、と、Grapevineの田中さんでは見られない様なアクションもあり( ゜Д゜)。楽しくってしょうがない汁がほとばしるステージアクトでした。Radio Starとか歌っちゃうんだもん。でもフツーに聞けました。田中さんに似た人、声、高いもんねえ。エフェクトがかかるところはご自分で鼻つまんで歌っていました(笑)カラオケ芸です(笑)

どの曲も、会場にいらっしゃる若いみなさんでもどこかで1度は聞いたことあるんじゃないかなーっていう古き良き名曲ばかりでしたが、音は確実にツーサウザンセブンって音だったなあ。それがこんなに心地よいとは。DJingもいいけど、演奏できる人は演奏っていうコンテクストの中で自分が食べてきたものを見せてくれるのがやっぱり一番いいなあ。でも、選曲が、デトロイトから来た兄ちゃんたち選にしてはちょっとブリテン寄りだったような…。デトロイトっつーよりもリヴァプールって感じっすねー、みたいな。

で、今日の曲たち、私はほとんどは元春レディオショーで知ったんだよね。現代の若いコたちはどうやってこう曲にふれるのだろうと思っていたら、こんなステキな機会があったのね。とってもいい試みだなあと思います。そういえば、Grapevine好きなお友達がいて、彼女は若いのにMuddy WaterとかIdahoとか渋いのを知っていて、どうしてそんなのを知っているの〜って聞いたらGrapevineを通じて知ったって教えてもらったっけ。こういう機会がもっともっとあるといいなあ。私にも、誰にでも。

ということで、普段はしないセットリストうp。曲名は金戸覚さんのブログで確認したから間違いはないと思います。自分、曲は知っていてもその曲名とか演奏者とか覚えていないことが多くて。自分で勝手に名前付けちゃったりするし。でも、その曲を聞いた場所とかシチュエーションとかはいろいろ覚えているのです。

Day Tripper / John Lennon
Speed King / 聞いたことがある曲なんだけど、誰のでしょうか?
I'm gonna sit right down and cry / The Merseybeats あれ、The Beatlesも歌っていたような…
Kid / たしかこう言っていたはず。Kidsかも…
Radio Star / The Buggles(邦題『ラジオ・スターの悲劇』)
Good Lovin' / Young Rascals
Hush / Deep Purple
Besame Mucho/ The Beatles
Landlord / 誰だっけ〜???
Real Me/ The Who
Youngman Blues / The Who

N.G.ThreeもFTK&Kも、もう次が楽しみです。