The DARPA Urban Challenge '07

DARPA(Defense Advanced Research Projects Agency)主催の、自動操縦車のレースin町中編。町中といっても、レースの時間帯は住民にとっても車にとっても安全な状態になれる町で行われます。今月末に36チームで準決勝が行われます。
http://www.darpa.mil/grandchallenge/index.asp


このレースの目的はなんなの?と言われると、まあその「人間が行ったら危ないようなところへも無人で車が行ける」というシステムを開発するためのものなので、そういうシュチュエーションって何なの?と言われると、まあその、それはその、戦争なわけで。

Why develop autonomous vehicles?

The National Defense Authorization Act for Fiscal Year 2001, Public Law 106-398, Congress mandated in Section 220 that “It shall be a goal of the Armed Forces to achieve the fielding of unmanned, remotely controlled technology such that… by 2015, one-third of the operational ground combat vehicles are unmanned.” DARPA conducts the Urban Challenge program in support of this Congressional mandate. Every “dull, dirty, or dangerous” task that can be carried out using a machine instead of a human protects our warfighters and allows valuable human resources to be used more effectively.

最初から「軍事利用目的です」、ってい言っているところがちょっとやだなあ(-"- ) そういう文言がないとお金が取れなかったとしても。将来、軍事以外のことにも使える可能性のある技術だと思うので、是非研究開発チャレンジすべきな分野だとは思うんだけど。国防に限らず、災害救助とか未来都市計画とか、そういうことを研究している部署(なんてUSにあるのかな?)にも大会のスポンサーになってもらうとかすればいいのに。

大会に参加しているチームのみなさんは、この大会の目的をどう思っているんだろう。どうやって大会開催費を捻り出しているか、なんて、あんまり意識していないのかな。でも、アインシュタインの悲劇を繰り返すことになって欲しくないなあと思うのです。

ラッセル・アインシュタイン宣言
http://archive.hp.infoseek.co.jp/1955RusselEinstein.html

Robocupのレスキューリーグは、最初から、災害救助ロボットやシステムの構築を目指していて、いいなあ、と。例えこれらが軍事に転用できるとしても。日本から始まったプロジェクトとして誇りに思います。

Robocupのレスキューリーグ
http://www.robocuprescue.org/

…とはいえ、DARPA Urban Challenge今年はどうなるのかなーと結果をとても楽しみにしている自分がいるのですが。じーこーむーじゅーん。ああ、こんなことに悩まないようにしておいて欲しいなあ。