ホーキング博士、宇宙へ

1月10日の朝日新聞の、ええと朝刊だったかな夕刊だったかな。

車いすの宇宙物理学者」として知られるスティーブン・ホーキング博士(65)は8日付の英紙デーリー・テレグラフのインタビューで、「今年は無重力飛行を計画し、09年には宇宙に行くつもりだ」と語った。英バージン・グループは来年から個人向け宇宙旅行事業を始める予定で、グループ創始者のブランソン氏は約10万ポンド(約2300万円)にのぼる博士の飛行費用を負担する考えを明らかにしている。

今、宇宙へ行くにふさわしい人は誰か考えなさい、と言われたら、誰もがホーキング博士の名前を挙げるのではないかと思います。特に今30代〜40代の人は、『ホーキング、宇宙を語るービッグバンからブラックホールまで』をリアルタイムに読んだ世代で、その昔、自分の目には見えないし触れる事もできないとても大きくてとても重たいものの存在にあれこれ考えを巡らせたことがあるのではないかと思います。

ホーキング博士は、普通の人よりも宇宙へ行くのはちょっと大変かもしれないけど、博士には博士にしかできないことがきっとあるはず。そして私は、それが見たい、それが聞きたいのです。バージン、えらい! 下手な広告なんかに巨費を投じるよりもホーキング博士を宇宙に連れて行ってあげる方がよっぽど“消費者”のためになるよ! だって、その広告を見るほとんどの人は、御社の宇宙旅行のチケットを手に入れることはできないだろう、なんだけど、たぶん、そのほとんどの人も御社の事業のなんらかの恩恵を受けることができると思うから!

2009年まで生きている理由が出来た、と言ってもいいくらいな素敵なニュースだと思いました。そうだよみんな、2009年まで生きていた方がいいよ、ぼくらの宇宙の、目の覚める様な不思議を解き明かすことのできる人のひとりが宇宙へいくよ、そしてぼくらにその不思議を語ってくれるはずだよ…!

http://www.sorae.jp/030703/1657.html