Mellowhead presents "Another music session 2010" @ UNIT

ここのところ平日にライブに行くことが多かったのだけれど、久しぶりの休日ライブでした。朝からバタバタしてて午後に出掛けてからのんびりする、とか、典型的な普通の休日! でもその普通がいいのだー。そして歩くのを苦にしない友達とぶらぶら恵比寿を歩くのもまた楽しかったです。


もし自分がお金持ちになって、「俺フェス」ができるのだったらこんなラインナップにしようと思っていたのがほぼ実現されちゃった、みたいな(笑)

アイゴンは雨男説を裏付けるかのような、雨。こないだスパデラでアイゴンを聞いたときも雨だったっけ。

ちょっと早く着きすぎたんだけど表で並んで待っているのは寒いし整理番号はそんなにいい番号じゃなかったので、おとなりの地下にあるカフェで時間を潰していたら、のんびりしすぎてしまいました。中に入ったらもうacariのライブが始まっていました。

前にどっかでacariのライブ見たことがあるけど思い出せない…。そのときは、がんばって大きな音を出してライブ感を醸し出しているような印象があったのだけれど、今日は、緊張している雰囲気は伝わってはきたもののずっと楽に音楽している気がしました。サウンドを聞いていると今日の誰のプッシュなんだろうかーっていうのがわからなかった。なんか矢野さんっぽいかなと思ったのだけど、片寄さん&深沼さんだったのかー(acariの中の人のブログ参照)あれが片寄さんの手にかかるとどうなるのか…楽しみです。片寄さんはそういうマジック、いっぱいあるから。

本編トップが、chocolat & Akito。本日はバンド編成でした。chocolatさんと片寄さんと二人だけのchocolat & Akitoもいいんだけど、今日はUNITだしね。

最初の曲が始まり、サウンドがゆっくりと重なってステージから流れてきたら、思わず溜息が出ました。ああ、安心して聞ける、と、ほっとしたっていうか。字面は寄り集まりのメンバーかもしれないけど、それぞれが気心が知れている仲間同士なんだろうな、ちゃんと揃うべきところは揃い、流れるべきところは流れる演奏。chocolatさんとAkitoさんの明瞭で聞き心地のよい声。立って聞いていたとしても、ソファに体を沈めて聞いているような心地よさがありました。

途中1曲、深沼さんをステージに招いてセッション。タイトル忘れちゃったけど、深沼さんがMellowheadしていくきっかけになった曲とのこと。ここで、今日はあんまりしゃべっていなかったchocolatさんのほのぼのトークも聞けてヨカッタ(笑) chocolat & Akitoのオサレなステージを意識してか、深沼さんが白い襟のシャツ…始めてみました(@_@) カッコよかったけど、けど、ボタンもういっこ止めといてもよかったんじゃないかと…。セッションは、出だしの音が出たところからもうカッコよかったです。でも、片寄さんのさわやかなおしゃれ感とはちょっと違った感じで! 片寄さんのじゃかじゃか弾くアコギの味といい、chocolatさんの曲ってこういう曲ないけどすごいchocolatさんの声が生きている曲でした。さすが深沼さんだなあと思いました。

次がNONA REEVES。ゴータさん以外は昨日のMJでYUKIのサポートを務めているのを見ていたので、なんだか変な感じがしました。ゴータさんはちょっとおとなし気味だった気が…アウェイ感あったのかな?

これまた相変らず楽しいライブでした! 男4人であれだけわくわくさせられるってえのは、ある意味、希有だと思う。なんだか知らないけどのせられちゃうんだよなあ、NONAには。

時間がワンマンのときよりも短かったのでNONAの真骨頂的な多彩さを充分に堪能できるほどの曲数はなかったけれど、だんだんお客さんがアガっていくがわかりました。しかし、もう二度と聞けないだろうと思っていたマイケルの『Smooth Criminal』がまた聞けるとは思わなかった! ほんとにあの演奏はすごいよね! 一人一人がすごい。『Smooth Criminal』と『Love Alive』のオッケンさんのギター、かっけー! ライト直下で、汗びっしょりなのに、涼しげな佇いのままきゃいいいいいいんっと響く音は漢! そしてやっぱり好きすぎる小松さんのドラム! あのキラキラしたリズムにはついつい踊らされてしまいます!

トリはもちろん、Mellowhead。深沼さんギターにアイゴンギター、ベースは林さんでドラムは小松さんでコーラスに真城さんが一緒にオンザステージ。ほんとうにどうもありがとうございました(泣)

いつもメロへのライブを見る度、今日のがいままで一番よかった!と思うのだけれど、今日は、今日のはほんとに今までで一番よかった! 深沼さん、一段とギタリストギアが入っていました。音もメロへの音にしては凶暴なセッティングだった…あれは、ギターがなせることなのか、サウンド作りがそうなったのか、それとも演奏が? しょっぱなから鼻息荒く飛ばしまくる深沼さんを、2ステージめでもうウォーミングアップばっちりな小松さんと林さんが押す押す。そこを、自由すぎるくらい自由に動き回るアイゴン。ああ、このアイゴンのギターはもう、期待通りでした! 『Come together』なんて、ひとり明後日の方向から襲撃をかけるみたいなギターソロ。かっけーーー! うめえーーー! 『lahaina』の、にゅいんにゅいんしたギターも、アイゴンのサウンドだと思いました。『lahaina』のツインギター然としたサウンドはほんとにすごかった。

しかし、何にも増して、終始深沼さんがスゴかった、歌も、ギターも。でも今日はほんとうに演奏がトータルにスゴかったので、何度何度も歌詞が、っていうか時そのものがトビましたよもー。なんかわけわからず嫉妬心のようなものまで感じました。何に対してかわからないしこんな気持ちになったのも、始めてです…。

アンコールの、片寄さん深沼さんアイゴンの並びは涙ものでした。生きていればいいことがあるんだなあ(笑) 思わず拝んでしまうところでした。それで演った『コンバーティブル』、伏兵的にガツンとかましてくれたのは林さんでした。おっさん3人の音に1ミリもひけを取らないすごみを効かせたリズム。音の沈み方が太い。林さん、こうしたおっさんたちの影響を受けながら日々進化してるんだなあ…と思いました。最近のライブではプレイグスの曲を1曲くらいやってくれていたので、今日は何かなーと思っていたら『ヴィルヌーヴ…』でした。プレイグスと同じな3人で、でも、プレイグスと確実に違う3人で。

なんだか今日は言葉で処理できるところとは違うところが感応していたみたいで、いろいろ言いたいこと残しておきたいことが上手く言葉にできず、そのもどかしさでリアルに胸が痛くなりました。すごいすごいすごい、いいライブだったです(嗚呼語彙貧困(泣))! 来れてよかったなあーと心から思いました。しばらく、思い出すたびに鼓動が早くなりそうです。