TINTED WINDOWS JAPAN TOUR 2010 @ SHibuya Duo

Smashing Pumpkinsの「1979」の再生回数がiTunesのカウントだけで200回以上、James Ihaの「Let It Come Down」は全曲歌え、在米時代はHansonのおっかけに近いファンだったオレ様にとって、TINTED WINDOWSはもう青春ノイローゼ(涙目)なバンド。GHEEECoyoteバンドに引き続き、音楽関連えーマジですか?! in 2009でした。

Fountains of WayneCheap TrickについてはCDを買ってはいるもののそんなに好き好き!っていうのではなかったのだけれど、TINTED WINDOWSを聞いたらもうはっきりとJames IhaっぽさとHansonっぽさが感じられたので、さかのぼってFountains of WayneCheap Trickも聞いていた最近でした。気持ち、Fountains of Wayneのベース(Adam Schlesinger)がカギ、な気がしました。

最初会場はZeppだとアナウンスされていたのだけれど年末に会場変更のアナウンスが。Duoは400プラスっくらいしかお客さんが入れない会場なので、あれチケット売れていないのかな…とちょっと寂しい気持ちになったのでした。真相はわからないけど。でも、終わってみれば、キャパ的にはちょうどよかったな、ちょっとぎゅうぎゅうくらいで。ステージも近い感じで。

お客さんは、James IhaファンとTaylorくんファンが多めだったような気がしました。私の周りにいた人は思いっきりTaylorくんファンでした。一緒にきゃーきゃー言えて楽しかったです(笑)!年齢層もちょっと高めな旧来からのファンに、ちらちらと若者が混じる感じで。しかしそんな若者たちはこのバンドどうやって知ったんだろう? なんかあんまり宣伝もしてないし、日本のフェスにも出てない→雑誌も取り上げていない、ような気がしていたんだけど…。

ライブは、ほぼアルバムの再現の演奏だったんだけど、いやあ、Iha様の生ギターが聞かれただけでも卒倒ものでしたよーーー! やっぱ上手いし、なんか独特の味がある、音。ギターだけ聞いているとやっぱりスマパンを思い出してしまうのでした。そしてTaylorくん。生Taylorくんを見たのは何年ぶりだろう…。もうすっかり青年ですよ青年。小さなアクションでお客さんの声援を求むところなんかHansonでもやっていて、あれ懐かしかったなー。

サポートのギターを入れて、20代、30代、40代、50代(60代?)の各世代がほどよくステージに並んでいる様は微笑ましくすらある絵面が、次から次へとドリーミーなメロディと繰り出していく。一番年長者のまるでサンタクロースみたいなBun E. Carlosのドラムが、そのビジュアルから期待されるような渋さとか枯れた感じなく、ここぞとばかりのポップさで、それだけでなんかにこにこしてしまうのでした。このジイさんわかってるーーーみたいな(いや、Cheap Trick乃ドラマーを捕まえて「わかってる」はないよね(笑))。疾走感のある曲あり、甘いメロディの曲あり、サビでギターをぎゅいぎゅいいわす曲あり、マイナーコードが絶妙(スマパン要素!)な曲あり、とつとつと歌いあげるミッドチューンの曲(Hanson要素!)あり、…と、なつかし要素満載の曲たちに、会場中の人たちと、いまウチら同じ気持ちを共有してるという確かさが、なんかちょっと照れくさくもあったな(笑)。なんか、カバーじゃこうゆう空気感は出せないんじゃないかなと思った。それぞれを体験してきた4人だからこそ書ける曲歌える曲演れる曲、という気がしました。

Taylorくんは、ステージの上で使い捨てカメラ風なもので写真を取ったり(フィルムだって言っていた)してご機嫌だったし、James Ihaもジョーク飛ばしたりしてたし。Adamが、次の曲はディスコボール(ミラーボール)に似合う曲なんだけど、あれ動かないかな、と会場にもともと備え付けてあるのを見ながら言ったら、ハコの方が急遽動かしてくれたし(笑)。胸キュン感とほっこり感と、両方お持ち帰りのライブでした。