CAUTION3 @ Heaven's Door(三軒茶屋)

今日の発見、その1。下北沢から三軒茶屋までは余裕で歩いて行ける、ということ。この余裕とは、距離が近くて余裕ということと、1本の道をまーっすぐ行くだけなので、いくら方向音痴の私でも迷う心配がない、ということです。途中、いろいろなお店とかあって前々飽きませんでした。駅から遠いこんなところにこんなお店が…っていうのがけっこうあったな。

今日の発見、その2。前回ライヴ見に行ったのから2週間近く開いてしまっていて(夜のクラブ活動はあったけど)、その前回とはGHEEEのライブだったこと。でも先週もなんだかんだって忙しかったんだよなあ、Google Developer Dayに行ったり、飲み会があったりとかね。



風邪気味、っていうか風邪ど真ん中。薬を飲んでも咳が止まらない中、行ってきましたよライヴ。だってこれ逃すとほんともう次いつGHEEE見れるかっていう感じだったので。

一番最初はCOLD KITCHENっていうバンドでした。3ピースの若者バンド。MCで、もうすぐミニアルバムが出ますって言っていました。ドラムが女の子で、ギター兼ボーカルとベースが男の子。ギターは、エフェクターを使って、音にいろいろ遊びを出しているのがおもしろかったです。ライヴであれをやるには本番で上手くできるか相当どきどきするところだと思うんだけど、実に落ち着いていて堂々としてて、雰囲気作りもうまかった。ライヴたくさんやっているのかなあ、と思いました。ドラムの女の子のパワフルさとベースラインががっちり噛み合っていて乱れるところがなく、それがとても聞いていて気持ちが良かったな〜。うーむでも、ドラムもギターも、見せ場というか華というか、もうちょっと何か、があるといいような気がしました。聞いているときはおおっいいなと思ったんだけど、後で思い出すと印象のようなものがあんまり残っていなくって…。ギターのリフであるとか、歌詞であるとか、でもいいような気がする。何か、何かがあればいいのに、と思いました。でも、演奏しているときはほんとうに楽しそうで、ああゆう箱で演るのがとても映える感じで、まだ駆け出しだとしたらこれから経験を積んでいってもっともっとよいバンドになって行くんじゃないかなあと思いました。また機会があれば聞いてみたいです。期待しています!


二番目のhurdy gurdyは、前にGHEEEと対バンだったときに初めて聞きました。で、前に見たときは4人だった気がするなあ…と思っていたら、MCで、リーダーさんがダブルブッキングをしてしまったんだそうです。そんなのって有り(^_^;)? ギター兼ボーカルさんは「オレのギター下手なのがバレる〜」っておっしゃっていたけれど、そんなご謙遜な、って感じでしたよ。ギター1本しかない分がんばってて、それがすごーいよかった。近くで聞いている冥利に尽きました。

演奏時間的には、どのバンドも同じくらいなのに、前のCOLD KITCHENよりも曲数が少ない気がしました。事実少なかったのでは? それはhurdy gurdyの方が途中とか終わりのソロっていうか演奏のところが長いからなんだと思いました。前に聞いたときもそう思ったけど、特に終わりのところ、アウトロを引っ張る感じが盛り上がる/盛り上げる感じがすごい雰囲気があるバンドなのです。風邪薬が回ってきたのか切れてきたのか、で、ぼおうっとする頭にすごい心地よかったです(笑)ギター兼ボーカルさんは、ステージのところ狭しと飛び跳ね駆け回る方で、それに合わせてお客さんも楽しそうにぴょんぴょん飛んだりしてて。そこまでやったら自分咳が止まらなくなってしまってヤバそうだったのでしませんでしたけど。でも、まわりの人がそうやって楽しそうにしている中でぼおうっとしているのがまた楽しかったです(って、傍目に見たらけっこうヤヴァイ人だったかも、自分)。


ラストが、GHEEE。深沼さんがGHEEEなのに(?)白いTシャツで珍しいなと思いました。

今日のPA超ドはまりでした。前の2バンドもよかったけどGHEEEにストライクなセットだったなあと思いました。濃さというか、ねちっこさというか。あの音で前で近藤さん深沼さんのギターを聞けてよかった!と思いました。

一番最初の「Runaway pigeon bus」から「Lucifer」、ややぎこちなさみたいなものを感じました。前のライヴからしばらくみなさん会っていなかったのかなーとか思いました。あとでMCのときにお久しぶりです、と深沼さんが言っていたので、ああそうだったのかー、と思いました。でも、いつものとおり「New world」で完全立て直し…っていうか、「New world」のアレンジが変わっててビックリしました! こ、ここへ来て変えるかー! 気が付くと、今日の音が、今まで一番と言っていいくらい、揃っていました。揃っているというか重なっているというか濃いというか。ギターが2本って、それが乱れなく刻む「The winter road」とか「Swallow」とか「My imagination」とかほんとびっくりしました。完成度という言葉を疑うくらい。そもそも自分、どれが完成かっていうのを知らないのに完成って言葉を使っていたなあと思い知らされたほどでした。

新曲の「Loop road #8」は、もう自分の好きな曲になりつつありました。まだ歌詞がちゃんと聞き取れていないところがあるけど、それを確認する意味でも次のアルバムが楽しみです。

「Swallow」は、ライヴで聞く度に、そのライヴのがベストだとと思える曲なのですが、今日の「Swallow」のアウトロ、hurdy gurdyプログレかっていうくらいひっぱって、じゃきっと始まってじゃきっと終る的印象のあったGHEEEっぽくなかったんだけど、それが違和感なくてがっつりハマっていました! バンド力を魅せる最高の見せ場だった。改めてGHEEEすげーなーと思いました。なんか今「Swallow」のアルバム収録版を聞いてももうちょっと違和感があるくらい。深沼さんのギターとコーラスが刺さったな。あと、ベースとドラムがいつにも増して絶妙だった。後半に向かってぐいぐい上がっていく感じが。この曲、いつもは近藤さんの印象がとても強い歌なのだけれど。

「Cheers for the sun」のあたりから3ピースバンド状態に(^_^;)。近藤さんのギターの音が聞こえなくなったとき、深沼さんが、じい、と近藤さんを見て、視線をギターに戻したときに、ギターが変わった(気がした)。今日は確信犯的な3ピースバンドのギターの音だった。その上でのアンコールの「Perfect place」が、うわっまだこんなことができたのかよっ、っていうくらいよかった。これも、もうアルバム収録版と完全に印象変わったっちゃったなあ。最後の「Beautiful stungun」は、エンジンかかりきったGHEEEのベストな時に「Beautiful stungun」演するとこうなります、みたいな感じで、重さとスピード感とがちょうどぐしゃっとなってて、よかった。よかったなあ(泣)

自分内では今日はReconquistaツアーのおまけ版くらいの気持ちだったのに、終ってみれば全然そんなことはなく、ちょっと前にツアー終ったばかりだっていうのに…と言わずになおれない、ライヴだった。実験的というほどいつもと変わっているわけじゃなけど、明らかにツアーのときと違う感じだったし、次のサウンドを暗示しているのか、というと大げさな感じ。きっと、ライヴっていう言葉のとおり、今晩っていう一晩を二つとない夜にするための、ちょっとしたオトナのイタズラだったのかもしれない、とか、そんなことを思いました。

そんなイタズラにかかった私は、帰りは勢い余ってタクって自宅へ。「えーと、環八経由でお願いします」(笑)

1. Runaway Pigeon Bus
2. Lucifer
3. New world
4. If the moon don't rise
5. Fancy vendetta
6. The winter road
7. Loop Road #8 (new)
8. Swallow
9. My imagination
10. Cheers for the sun
11. Can't hug a hater
12. The last chord

13. Perfect place〜
14. Beautiful stungun