SPARKLE@恵比寿LIQUID LOFT
http://corde.seesaa.net/article/59850445.html
http://www.onsarecords.com/m9/sparkle.html
「踊る大捜査線II」を見てから出掛けた。上りほぼ終電近くの西武池袋線はがらがらだった。
Liquid Loftに着くと、もう24時を回っていたのだけれどまだ開いていなかった。中から音響チェックの音が聞こえてきていた。結局オープンしたのは結局24時半を回った頃、だったかな。
ゆる〜いLiquid Loftの空間に、DJブースが2カ所あった。ステージ上と、ステージ外w/映像ブースと。ステージには、ギターあり、キーボードあり、バイオリンあり。どちらのDJブースにも4台くらいラップトップPCが備え付けられていた。ほとんどがMacだった。
原サン(風邪引き中)と庄内サン(楽しそうに物販中)に挨拶して、クランベリージュースを飲みながら壁にかかっている写真を眺めながら店内をうろうろしていて。気が付くとなんとなーくステージの前あたりに人が集まりつつあったので、私もなんとなーくステージ前に移動。ステージではno.9チームが準備をしているところでした。そして、DJブースからなんとなーく緊張感がステージの方に移行して、気が付いたらno.9の時間が始まっていました。
SPARKLE!のチラシにno.9の名前があって、myspaceのアドレスがあって、それで初めてきいたときからこれをライブで聞くのを楽しみにしていたのだ(っていうか、今日のはどれも全てライブで聞くのが楽しみだったんだけど)。一分の隙もないほど構成された楽曲たちであることに加えて、no.9はTakayuki Joeさんのソロプロジェクトでアルバム収録曲は基本Joeさん一人で全部やってるのを、ライブで、しかも生楽器と生演奏者を入れて、って、どうなるのかなーと思っていたのだ。
始まりはJoeさんとMacで始まり、それからJoeさんはまるで指揮者のように他の演奏者を“呼ぶ”。演奏者はすうっと音に乗っかって、かつ自分の演奏する楽器をその上に重ねていく。Joeさん自身も、ギターとハープを重ねていく。その揺らぎ、というか、ずれ、というか、かちっとしていなさ具合が心地いいなあと思った。私の「グルーヴ」の定義とはまた違う、何か別のグルーヴがそこにはあって、増幅というよりも、どんどん、どんどん溢れ出ていく感じがした。流れてでていく感じかなー。flowな感じ。演奏は超絶技巧っていうんじゃないけれど、足りている幸せ感があって、それがほんとに気持ちよかった。
no.9、今回のライブはバイオリンが入っているっていうのを楽しみにしていた。どんな音が乗るんだろうと思って。バイオリンは電子バイオリンで、エフェクター類は2つくらいしか使わない、シンプルな構成だった。メロディーラインは、あまり奇をてらったものではなく(ストリングスを入れると、特にバイオリンを入れると、悲鳴と同等の使われ方をするっていうのが前衛音楽にはよくあって。私はそれ、あんまり好きじゃない)どっちかっていうと古典曲に出てくる主旋律をちょっとアレンジしたっていうくらいのシンプルかつソリッドなメロディーでした。Joeさんが指揮をしながらバイオリンのラインを口ずさみ、Macでキューを出しているのが面白かった! そういう思考なのかー! POPSにストリングスを重ねる重ね方、みたいなのの面白さチャクラが開いた!って感じがしました。もうね、自分でもやってみたくてやってみたくてしょうがないんだけどー。ローンで電子バイオリン買っちゃおっかなー♪(その前にMacを買い替えないと仕事に支障が出つつあるって)(その前に留学費用返済しないともう社会人としてヤバいって)
しばらくぼけ〜っとしていたら、DJ Funnelのプレイが始まって、またフロアーに人が集まり出す。私もフロアーに移動する。今度はポロジェクターの映像が見えるようにプロジェクターの前にいてみた。右の視界にバラバラと移る映像がいい感じ。ちょっと襲ってきた眠気も一緒になってぼおっとしていると、隣で体を気持ちよさそーに揺すっていたおにーさんが、すすすーっと前に進んでいった。そして、そのままステージに上がって、ステージにセットしてあったギターを肩にかけるではないの! 出演者だったんですね( ゜Д゜) そして、別な方向からカンゴルー帽子を被ったメガネのおにいさんもステージに上がり、マイクを手に、ライムを入れる(たしか、マツカゼさん、とおっしゃっていました)。DJ Funnelのスクラッチ、ライム、ギターの“合奏”が、なんの前触れもなく、自然に始まった。溶けるように。この3人のライブは、溶ける+また構築する、の繰り返しのようだった。音や声がギターが混ざり合ってゆっくりと溶けていくのを、スクラッチしてまた組み立て直す、みたいな感じ。それが、ちょっとずつカタチを変えて繰り返される。このちょうどいい爆音感、ライブ感、気持ちよかった〜。
DJ FunnelとLisMの繋ぎ、という、イベントならではのプレイが見られたのもよかった! そういえば今日はDJ FunnelとLisMのリリースパーティーなのだった。2人の音の個性がシンクロして、LisMさんプレイに移っていくところとか鳥肌モノだった。ライブならでは、だけど、あんな緻密なことよくライブでできるなー!と思った。
なんでも一人でやっちゃう人、密室で音楽作っている人。そんな人を集めてイベントって難しいコンセプトだなあと思っていたんだけど、見事にみんな、時には繋がったり時には解け合ったりして、あの空間を素敵に満ちていました。主催者の釣り文句に釣られてきてみたイベントだけど、釣られてよかった!と思いました。緩くても飽きないイベントって、できるんだねえ。またひとつ楽しみが増えました。
P.S.お腹いっぱいだったのでカレー食べれなかった。チョリソーも食べれなかった。残念、次こそ!