映像圧縮系の用語説明(順番に特に意味なし):ノイズについて

インターレースノイズ:

映像画面に出る横縞。スダレごしに画を見るように出ちゃうやつ。ほとんどの映像圧縮ツールには「デインターレース機能」とか「インターレース除去・解除機能」とか、そういう働きをするフィルターがあるはずで(コマンドラインから使えるものもあるよ)、それを使えば、まあ気にならないくらいのレべルにはなる。
インターレースノイズが出てしまう原因は、元映像の質と、エンコード時のインターレース解除の失敗(^_^;)などが考えられる。でも、元映像の質により、完全な除去は無理みたい。

ブロックノイズ:

四角いモザイク状のノイズ。画面全体に表れることもあるし、画面の一部に表れることもある(Wikipediaに詳しい解説が)。

原因は、映像圧縮時のビットレート不足なんだらしい。映像をデジタルデータにする=圧縮するとき(符号化)、1枚の画像を「マクロブロック」という単位に分割して圧縮するんだそうだ。そのブロック単位で効率の良い符号を割り当てることでデータ圧縮を行う。このマクロブロックの大きさはコデックにより違うんだって。で、各ブロックに対して情報量の割当の上限(ビットレート)があって、それが不足すると、一個のマクロブロックを単色で塗りつぶしてビットを節約するんだけど、隣りのブロックと“誤摩化し”具合が一致するとは限らないので、ずれちゃうことが、ブロックノイズの原因の一つみたい。となると、凄く動くもの、とか、色のグラデーションが激しく変化するもの、とか、小さなものがたくさん移動するもの、なんかで起きやすくなるんだね。

単純には、ビッットレートがたくさんあれば圧縮率を抑えることができるわけだから、ブロックノイズは発生しにくくなる。また、場面ごとに異なる情報量に応じて、圧縮の程度を変化させる(全体的に平均のビットレートにしないで)、可変ビットレート符号化方式 (VBR) という方法も、ある。

「ウェーブレット変換など、ブロックノイズが原理的には発生しない符号化方式もある」とのこと。…え、これMac OS XQuickTime)では標準サポートされている、JPEG 2000が採用しているヤツじゃね?!

モスキートノイズ

エッジや色の変化の激しい部分で、そのエッジや色の境目のところに、ミミズみたいににじにじにじにじ…となにかまとわりついたように出てくるノイズ。wikipediaによると、「蚊の大群がまとわり付いたように見えるため、この名前で呼ばれる」とあるが、私なら「メメズノイズ」ってネーミングにするねー。今のところ、私の試した範囲では、モスキートノイズが出てしまって困ったことはなかった。