「能舞エヴァンゲリオン」

朝日新聞より。
http://www.asahi.com/culture/stage/koten/TKY200611250232.html

まず、掲載写真にがつんとヤラれました。衣装はおろか能面もちゃんとあつらえた模様。能面に至ってはツノがありますよ、ツノが!

「試演」とあるので一般公開はされなったのでしょうね。こういうのこそ一般公開してもらいたいと思います。能が、600年前に“初演”されていたころその演技を見ていた当時の人たちと同じ気持ちで見れる、ちょっとわくわくします。この舞を見る人たちがエヴァの文脈をリアルタイムで体験していて、まだみんな記憶にとどめているなかで、そのリ・クリエーションを共有する愉しみ、面白さ、音楽だけじゃなくて、こういう試みがもっといろいろなものに対して行われるとよいなと思いました。

GAINAX「EVA AT WORK」には、まだ演舞の映像がアップされていないみたいです。

他の作品の中で私がおおっ!っと思ったのは、「ロンギヌスの槍」を実際に作ってみました企画。劇中ではあの槍の詳細は述べられていない(そして述べられることなく終ってしまった)のですが、それが鉄だったとして、というか、鉄で作ってみました、っていう企画なのかな。鉄がきれいな螺旋を描いていることにも感動を覚えましたが、2Dで表現されていたものが3Dになったときに得られた質感の香りがなんともすごい。劇中サイズよりも小さなサイズで具現化されたものですが、それでも生は違う、ぞぞっとするものがあります。