免許のない人材を教員採用 千代田区が特区申請

http://www.city.chiyoda.lg.jp/news/release/20060517/0517.htm

区立初の中高一貫校を開校した千代田区。今度は教員免許を持たない人材を教員として採用するための特区申請を内閣府に提出したとのこと。千代田区教育委員会、やるなあ!

今年4月に開校した千代田区立九段中等教育学校は、一貫校である以外にも、予備校と連携を取って学習指導を行ったり千代田区にある企業や大使館などに協力をしてもらって進めるカリキュラムを実施するなどを行っている。

当初の採用教員の分野は英語と数学で、2名。これから担当教科や人数を増やしたり他の区立学校でも採用を検討していくとのこと。

その人の担当する教科の知識レベルはもとより、その人が学校という環境で働くのに適した人材か、教育の現場に関わることに適した人材かをどう判断するかが難しいところだと思う。いままでは、それを、教員免許のある/なしで判断していたのだが、教員免許を持っているからと言って必ずしも上記の条件に満たしている人材であるとは保証できない、という現状があるのは、まあ、誰もが知っていることだと思う。

教員免許って、教職課程のある学科/学部を専攻したか、教職課程を履修したか、それっくらいのものなのでは? 大学時代、他の授業やゼミを選択するために教職課程をあきらめるっていう人もいる。しかし、教育心理学や教授方法を学ぶこと、教育のあり方の今後について考えること、教育の現場を実地調査することなどは、その人が教員として現場に出る前に行うべきことであると思う。なので、これから教員免許を取ろうとする人向けの教育機関とか大学院大学などを作るべきではないかな。教員免許はないが経験や知識があってそれを教育現場で教授したいと思った人は、そのような教育機関・学校に所属し、つまり時間を取り、自分はそれに適した人材であるのか、考え見極める。

これ、千代田区さんにやってもらいたいなあ。どうですか、千代田区教育委員会さん。