DARPAのNAV

http://japanese.engadget.com/2006/07/22/darpa-maple-seed-nano-air-vehicle/
DARPA(米防衛高等研究計画局)が、松の種にヒントを得た超小型のリモコン飛行体NAV (Nano Air Vehicle)を計画中とのこと。

ロッキード・マーチン社の地元紙Gazette.netによると、DARPAがロ社に要求したのはホバークラフトから射出するようデザインされた小型のリモコン飛行機。松の種に似た一枚羽根でヘリコプターのように回転しつつ内蔵の化学ロケットで約1キロを飛び、撮影した映像を無線でハンドヘルドコンピュータに送信するというもの。そのうえ重量は2グラム以下(?!)。

「一枚羽根でヘリコプターのように回転しつつ」「約1キロを飛び」、このキーワードでピン!と来た方は、小4〜のお子様かそれくらいの年齢のお子様をお持ちでかつ都内近郊の学習塾にお子様を通わせていらっしゃるお母様お父様であらせられますことでしょう。自然界に「約1キロを飛」ぶ種があるのです。それは、アルソミトラ・マクロカルパという、熱帯アジア地帯に生息するウリ科の樹木。

この種を模した物を作ろうという理科実験は、私塾の理科実験教室の定番なのです。

アルソミトラの種は、ヘリコプターのように回転するわけじゃなく、どちらかというとグライダーの用にふわりふわりと飛んで行きます。バランスが割と微妙なので、ここにカメラと無線とロケットエンジンまで取り付けるのは厳しいかも…。「一枚羽根でヘリコプターのように回転しつつ」だったら、松の実ですね。松の実みたいなのだったら、ある程度重い物もつけられると思いますが、こちらは遠くまで飛ぶかどうかが微妙。松の実の羽は、種が直下降して地面に激突->大破!というのを避けるための仕様だと思うのですが…。羽を2枚にすると、俄然横風を受けやすくなって飛距離が出ます。なので、1枚羽よりも2枚羽にしたほうがいいんじゃないかな…。

松の実のモデル作りも、理科実験教室の定番です。松の実は、ちょい固めの紙とクリップがあればモデルを作って飛ばす実験ができます。